2011年10月13日

スナックホームページ作成イラク通貨 数十億円超の投資→デノミで“紙くず”になる恐れ

投機対象として販売されているイラクの通貨「ディナール」が“紙くず”になる可能性が高まっている。イラク政府が数年内のデノミ(通貨呼称単位の切り下げ)を表明したためで、両替業者には問い合わせの電話が相次いでいる。ディナールは、日本国内では換金が困難にもかかわらず、両替業者が数百倍以上の値上がりの可能性をうたって販売。投資総額は数十億円以上ともいわれており、消費生活センターなどが注意を呼びかけていた。

 1990年当時のイラク通貨の交換レートは、2万5千デイナールが約400万円だったが、湾岸戦争の敗北などで一時5千分の1まで下落した。

 現在は、両替業者が復興の進展を踏まえ、「将来、20万円が1億円以上になる」と宣伝し、2万5千デイナール紙幣1枚を6千円程度で販売して、投資を誘っていた。

 国民生活センターによると、ディナール購入の相談は平成21年から今年7月末までで1032件、実際にお金を振り込んだ総額は約27億円にも上る。中には1億3千万円を支払った高齢者もいるという。

 イラク通貨はそもそも公定レートがないため、一般の銀行などでは取り扱いがなく、日本国内では業者が独自にレートを設定していた。同センターが相談を受けて、業者に換金を申し出たケースもあるが、応じてもらえた例はなかった。

 地元テレビ局のホームページやロイター通信によると、イラク中央銀行が今夏、商取引の効率化のためデノミを表明。旧紙幣1000に対し新紙幣1の交換比率での実施案が内閣に提示された。近く連邦議会で承認される見込みだという。

 デノミ表明後、業者には「すぐに換金してもらえるか」といった問い合わせがあるほか、業者の中には早々と電話窓口を閉鎖して、逃亡したとみられるケースも。2万5千デイナール紙幣を1枚5千円で購入したという大阪市内の30代男性は「購入した業者に何度電話してもつながらない。いつでも換金に応じるといわれていたのに」と声を落とす。

 東京都内の両替商の代表は「デノミと聞いてこちらもびっくりしている。お客さまへの対応を早急に考えなくてはならない」と話しているが、具体的な対策は不透明のままだ。

 国民生活センターの担当者は「今後、さらに相談が増えることが予想され、注視していく」としている。(天野健作)

ホームページ作成株式会社杉山システム
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